奈良の風景が好きであちこちの写真を撮っていくうちに写真の中に架空の生き物を描いて紛れ込ませてみたくなりました。町の中を巨大迷路のように楽しく迷う自分を、何か形にしたいと思ったのかもしれません。
描いたのはみずらがうさぎの耳になった男の子と女の子。そしてつるん、まるんとした姿に奈良っぽいオプションを(その日の気分で雑に)くっつけて遊ぶ男の子。3人のちいさいひとたちは自主制作に度々登場しています。
こうして妙ちきりんなちいさいひとたちを写真の中の風景に入れると自分の好奇心を俯瞰する楽しみがあります。長い歴史に裏打ちされた盤石な風景が舞台になると多少の遊び、やんちゃ、とんちんかんなら許されるように思えるから不思議です。・・・私の勝手な解釈かもしれませんが。落書きから図らずも生まれた、興味の赴くままに古都を歩くわたしの分身です。