奈良市の生涯学習講座「奈良ひとまち大学」の年賀状です。
昨年に引き続き、ご依頼いただきました。
(一部関係者の方に送られるそうです。)
令和になって初めての年賀状、ということで
新元号の出展となった万葉集より、最後の一首を背景に散りばめました。
「新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事」
万葉集の編纂に大きく関わった大伴家持が詠んだ、新年を寿ぐ歌です。
この歌を詠んだ当時、家持を取り巻く状況はなかなか複雑で
決して手放しで明るく新年を祝える環境ではなかったらしいです。
それだけに「初春に降り積もる雪のように、良いことが積もりますように」
と願うこの歌が、いつの世も滲み入るように心に残るような気がして
私はとても素敵な歌だなと思います。
家持さんの歌と一緒に、ひとまち大学のロゴマークが
雪になって降り積もっています。
ねずみの雪だるまも、お鼻をロゴマークにしてみました。
- クライアント/奈良ひとまち大学事務局
- 体裁/はがき大(148mm×100mm)オフセット印刷
- 制作時期/2019年12月