吉祥寺zineフェスティバル、略して #キチジン 。
吉祥寺パルコの屋上で開催されるzine(個人やグループで自由に作った冊子)のお祭りで、2021年11月の第2回より、毎回参加しております。
作者の愛着や偏愛を1つの冊子に詰め込んだzineの数々が一堂に会するイベントです。多い時は総勢100組参加。何しろ個人的な偏愛マーケットなので、一つ一つのお店全て個性が違います。そんな中にあってワタクシ奈良都民は、「奈良の話しかしてないzine」のお店を出しているわけです。私の場合、zineの説明をしているはずが奈良の説明になることが多々。まぁ無理もないですね。
こんな出店をしていると訪れてくださるのが、ズバリ「奈良ご出身の方」。奈良市、桜井市、橿原市や香芝に斑鳩などなどなど。手にとって見ていただけるだけで私としては大変嬉しい。中南和(奈良県中部。宇多・桜井あたりから吉野より北まで、くらい・・??)ご出身のお客さんが多かったのでその辺りを訪れた時のzineを作ったくらいです。お客さんに触発されての制作もまた楽しいもの。新しい経験でした。
「自分もzineを作ってみたい」と思っている方が、作り方など色々尋ねてくださることもあります。どんな媒体も介さない究極に個人的な表現の場なので、触発されることが多いみたいです。屋上という開放的な空間も相まって自由を感じるというか「そうか、好きに作っていいんだ」とか「そんな方法があるんだ」とか気付いたり発見したるする人を時々見かけます。あまりの自由さに面食らう人も時々います笑
お客さんの動きを見ていると自分のブースに少しずつ手直しを加えた方がいいかな・・・と思うことも多々あって、配置を変えたりPOPを作ったりすることもあります。こちらは飛ばされ防止の文鎮にくっつけたPOP。こういう案内があると手に取りやすいみたいです。
このイベントの主催は吉祥寺の「ZINE FARM TOKYO」。2022年8月よりスタートしたzineのお店です。リソグラフ印刷もできるのでまさにZINE FARM。キチジンに参加された方皆さんにぜひ参加してほしいショップです。現在も絶賛zine募集中!
ZINE FARM TOKYOの方の名言に「何はともあれホッチキス」という言葉がありまして。プリントしたものをばちんと止めればそれはもうzine。発表する勇気が結構必要。。。という人も多いかと思いますが、「作ってみたい。せっかくだから売ってみよう」くらいで十分です。少年時代の太宰治が同人誌を出すにあたって書いた心意気の一つに「文章が上手で褒められるために書いている訳じゃない」という言葉もあることですし(よかったらこちら読んでみてください)出来栄えとかレベルとか気にせず動き出してみるのはありだなーと思います。zineに心惹かれる方、ぜひ。